2012年08月11日

禁煙にチャレンジ おわり

◆失敗しても諦めない

最初のチャレンジで禁煙に成功できれば、それに越したことははありません。しかし、実際には失敗とチャレンジを繰り返す人が少なくありません。

失敗すると、自分の弱点がわかり次のチャレンジにその経験を活かし、上手に禁煙できるようになります。

禁煙を「我慢すること」「自由でなくなること」と否定的に捉えるのではなく、「タバコから自由になること」を肯定的に捉え直しましょう。

そして、禁煙に失敗しても諦めずに、またチャレンジを続けてください。






2012年08月09日

禁煙にチャレンジ その18

◆禁煙の仲間をつくる

友人と一緒に禁煙を始めて励ましあったり、禁煙に成功した人からアドバイスを受けたりすると、禁煙の辛さを切り抜け、吸わないように頑張ることができます。

インターネットを使って禁煙を支援するプログラムなどもあります。

禁煙の仲間作りの情報については、禁煙外来などで尋ねると良いでしょう。






2012年08月07日

禁煙にチャレンジ その17

◆家族に出来ること

禁煙を始めた人の多くは、「我慢の連続だ」「つらい」と思っています。そこで、家族は「禁煙してくれて良かった」ということを積極的に伝えましょう。

例えば、「以前は、夕食後にタバコを吸う為にすぐに席を立っていたけれど、禁煙した今は、夕食後もゆっくり話が出来るようになって、とてもうれしい」というように、言葉にして伝えると、「タバコをやめてよかった」という記憶が増えます。








2012年08月05日

禁煙にチャレンジ その16

◆タバコの害を思い出す

タバコが健康にどんな害をもたらすかを思い出すことも、再喫煙を予防するのに役立ちます。

喫煙は、呼吸器の病気や、さまざまなガン、心筋梗塞や脳梗塞などのリスクを高めます。

禁煙を継続することで、これらの病気のリスクが下がりますから、「タバコによる健康被害から逃れることができて、よかった」と考えるようにしましょう。







2012年08月03日

禁煙にチャレンジ その15

◆心の依存を断ち切る

タバコは、忘れ難い“昔の恋人”に例えることができます。

しかし、“昔の恋人”の記憶にいつまでも縛られずに、禁煙を“新しい恋人”にして、「タバコをやめてよかった」という記憶を増やしましょう。すると、「タバコを吸ってよかった」という記憶が薄れていきます。

自分の生活の中から、タバコをやめたことで得られた“よかった”ことを、積極的に見出してください。

例えば、禁煙の効果には次のものが挙げられます。

・息切れしにくくなる
呼吸機能が改善します。

・肌の調子が良い
肌の血流が良くなります。

・食事が美味しい
禁煙開始から3日〜1週間で味覚が改善します。

・部屋がきれい
カーテンや壁紙が、タバコのタールで汚れなくなります。


このほか、喫煙しているときには、タバコを吸えない場所や状況でイライラしていたのが、禁煙すると、長時間飛行機に乗るのも苦にならず、旅行を楽しめるようになります。

長い映画も、ゆったりした気持で見ることが出来ます。

実際に禁煙に成功した人の多くが、「タバコが世界の中心だったが、禁煙によってタバコから開放された」と言っています。

また、例えば山登りなど、喫煙習慣のために諦めていた事に取り組むことが出来るようになり、積極的な人生を送れるようになったという人もいます。





2012年08月01日

禁煙にチャレンジ その14

◆1年間禁煙を継続している人

禁煙外来を受診し、禁煙補助薬を使った人を調べたところ、治療開始から3か月たった時点で禁煙を継続している人は、10人中8人でした。

ところが、治療開始から1年後の時点で禁煙を継続していたのは、10人中およそ5人でした。

心の依存から再び喫煙してしまい、禁煙に失敗した人が増えたと考えられます。






2012年07月31日

禁煙にチャレンジ その13

心の依存は長く残りやすい

イライラなどの離脱症状は、禁煙を始めて1週間ほどで治まってきます。

しかし、心の依存は、数ヶ月〜数年間残り、人によっては10年経ってもなくならないことがあります。

また、ニコチン依存には、「禁煙補助薬」が有効ですが、心の依存に薬は効かず、記憶を消すことも出来ません。








2012年07月29日

禁煙にチャレンジ その12

◆心の依存の強さ

タバコをやめられないのは、主にニコチン依存の為なのか、心の依存の為なのかは、朝起きてからタバコを吸うまでの時間で、ある程度判断できます。

起床時には体内のニコチンが最も少なくなっており、「起きてすぐ吸う」「5分後くらいに吸う」という人は、ニコチン依存が強いといえます。

「1時間以上たってから吸う」という人は、ニコチン依存より心の依存が強いと考えられます。






2012年07月27日

禁煙にチャレンジ その11

◆1本吸えば、元の喫煙者に逆戻り

タバコを吸いたくてたまらなくなった時、「1本だけなら問題ない」と思う人が多くいます。

ところが、1本でも吸うと、自分の意思とは関係なく脳がニコチン依存の状態になり、元の喫煙者に逆戻りしてしまいます。

タバコを吸い始めてから、ニコチン受容体ができるまでに、個人差はあるものの、大人では一般意1年程度かかります。

ニコチン受容体は、禁煙しても消えるわけではありません。“不活性化”するだけですから、僅か1本のタバコでも再び吸えば、直ちに活性化してニコチン依存の状態になってしまうのです。







2012年07月25日

禁煙にチャレンジ その10

◆心の依存と禁煙

禁煙が難しいのは、タバコのよって「ニコチン依存」だけでなく、「心の依存」が起こるからです。心の依存では、過去の記憶から“吸いたい”という気持が生じます。

例えば「気持が落ち込んだ」「仕事が上手くいかなかった」など、辛いことがあったときに「タバコを吸って乗り越えた」という記憶があると、同じような状況になったとき、その記憶がよみがえり、タバコを吸いたくなります。

また、「綺麗な景色を眺めた」「子供が受験に合格した」など、うれしい出来事に「タバコが美味しかった」という記憶が付随している場合にも、うれしいことがあると、やはりタバコを吸いたくなります。

なかには、「ジャズ」「コーヒー」「タバコ」の3つが1セットになって記憶に刻み込まれ、「ジャズを聴くと吸いたくなる」「コーヒーを飲むと吸いたくなる」というような人もいます。