2012年02月15日

正しく知ろう放射線とがん その9

線量とがんのリスク その6

がんになるリスクは、「喫煙」「大量飲酒」「やせ・肥満」「運動不足」「高塩分食品」「野菜不足」「受動喫煙」などによって高まることがわかっています。

例えば、喫煙者や週450g以上の大量飲酒をする人では、そうでない人よりがんになるリスクが1.6倍に高まります。

週450g以上の飲酒とは、ビールなら大瓶3本、日本酒なら3合を毎日飲んだときのアルコール量です。

1.6倍というリスクは、1回だけの急性被爆による線量が、500〜1000mSvの場合を上回っています。(正しく知ろう放射線とがん その4 を参照)

受ける線量をゼロに近づけようとして、例えば野菜の摂取不足になったり、家に閉じこもって運動不足になったりすることが長期間に及ぶと、かえってがんになるリスクを高めることも考えられます。