2012年02月23日

過敏性腸症候群 その3

Q.なぜうまくコントロールできなくなるのでしょうか?

きっかけはいろいろあるでしょうが、日頃の生活習慣がその素地をつくっていると言えるのではないでしょうか。

まず、睡眠がきちんととれていない人が多いように感じます。眠る時間が短かったり、睡眠時間は十分でも眠りが浅かったり。

人間の体内時計は、本来、夜になればリラックスして眠り、朝になったら活動するように設定されているものです。

それなのに、現代社会では夜遅くまで活動していて、体のリズムに合う生活ができていない人が増えています。

元来、腸は、昼間活動しているときにはあまり動かず、夜寝ているときに、腸のどの部分にどれくらいの内容物があるかについて、脳との間で情報をやり取りしていて、一番よい具合に内容物を運んで排泄できるように動くものです。

それが、例えば睡眠時間があまりに短いと、脳と腸のやり取りもうまくいきません。

本来のリズムを失って、腸がその内容物に見合わない動きをしている状態が、過敏性腸症候群だともいえます。

腸の反応の個人差から、下痢になったり便秘になったり、交互に現れたりしますが、根本にある問題は同じです。