2011年08月07日

補聴器の選択

使いやすい種類の補聴器で自分に必要な機能を選ぶ

どの種類の補聴器を選ぶかは、使う人の好みや使いやすさなどを参考にして決めるとよいでしょう。

補聴器の機能に関しては、多ければよいという訳ではありません。普段の生活の中で使わない機能は必要ないうえ、一般に補聴器は機能が多くなるほど高価になります。使う人の生活環境に合わせて、本当に必要な機能を選択することが大切です。

例えば、環境適応型で雑音抑制機能のある補聴器は、工事現場のように雑音の多い環境で、人の話を聞きながら作業する場合に適しています。

後方からの音を拾わないようにする指向性補聴器は、玄関先や喫茶店などのような場所で、自分の前にいる人の話を聞き取りたい場合に便利です。

一方、静かな環境にいて、夫婦での会話がほとんどというような場合は、雑音抑制や指向性などの機能は、特に必要はありません。そのような場合には、これらの機能がついていない補聴器を選ぶことで、購入費を安く抑えることが出来ます。

残念ながら、加齢性難聴を予防したり、治療したりする方法はありません。だからといって、あきらめて何もしないのではなく、補聴器を使ったり周りに協力を仰ぐなどして、積極的に人とのコミュニケーションを楽しみましょう。

そうすることが、生活の質を上げることにつながるのです。