2012年04月05日

コレステロールとは おわり

◆脂質異常症の治療

LDLコレステロール値は、ほかの動脈硬化のリスクがどれだけあるかによって治療の目標値が変わります。

HDLコレステロール値や中性脂肪値は、条件に関係なく治療の目標値は同じです。


治療の基本は「食事の改善」や「運動」「禁煙」などの生活習慣の改善です。

しかし、こうした生活習慣の改善を3〜6ヵ月ほど行なっても値が改善しない場合や、動脈硬化のリスクが高い場合は、薬物療法が検討されます。

薬物療法では、主にLDLコレステロール値や中性脂肪値を下げる薬が用いられます。


◎血液中の脂質の目標値

・LDLコレステロール値は危険因子の数によって異なります。

危険因子

□45歳以上の男性か、55歳以上の女性である
□高血圧がある
□糖尿病(予備軍を含む)がある
□喫煙している
□家族に心筋梗塞や狭心症を発病した人がいる
□HDLコレステロール値が40mg/d?未満である

上記危険因子に当てはまらない場合、160mg/d?未満
上記危険因子に1〜2個当てはまる場合、140mg/d?未満
上記危険因子に3個以上当てはまる場合、120mg/d?未満

また、糖尿病、脳梗塞、閉塞性動脈硬化症のいずれかがある場合は、120mg/d?未満
狭心症、心筋梗塞のいずれかを起こしたことがある場合は、100mg/d?未満


・HDLコレステロール値は40mg/d?以上
・中性脂肪値は150mg/d?未満