2012年04月11日

動脈硬化 おわり

動脈硬化の危険因子とは

脂質異常症は、血液中のLDLコレステロールや中性脂肪が多すぎたり、HDLコレステロールが少ない状態で、動脈硬化を進行させる主要な危険因子の1つです。

動脈硬化の危険因子には、そのほかにも「高血圧」「糖尿病」「喫煙」「年齢・性別」などがあります。


◎高血圧
血流が血管壁に与える圧力が高い状態が続くのが、高血圧です。高血圧があると、高い圧力によって血管壁が傷つきます。すると、そこからLDLが血管壁に入り込みやすくなるため、動脈硬化が進行します。


◎糖尿病
血液中の糖(ブドウ糖)が多い状態が続くのが、糖尿病です。糖尿病があると、小さなLDLが増えたり、血管壁が傷ついたりして、LDLが血管壁へ入り込みやすくなり、動脈硬化が進行します。


◎喫煙
タバコの煙に含まれる「ニコチン」などが、血管壁を傷つけたり、LDLを酸化しやすくします。喫煙者は、非喫煙者に比べ、心筋梗塞を発症する危険性が約2〜4倍になるとされています。


◎年齢・性別
動脈硬化は、加齢に伴って進行します。男性は「45歳以上」が危険因子になり、女性は、動脈硬化の予防に働く女性ホルモンが減少する「55歳以上」が危険因子になります。



これらの危険因子が重なれば重なるほど、動脈硬化が進行しやすくなり、心筋梗塞や脳梗塞などを発症する危険性も高くなります。

例えば、前述した5つの危険因子を全てもっていると、10年の間に心筋梗塞などで死亡する確率は、10%以上にもなります。

反対に、危険因子の数が減れば、それにつれて発症の危険性が下がってきます。

日本で行なわれた調査の結果から、危険因子を1つずつ減らす度に、狭心症や心筋梗塞(冠動脈疾患)によって死亡するリスクがどれくらい低下するのかということがわかっています。

1つでも多くの危険因子を減らす努力を怠らないことが大切です。




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