2012年09月05日

睡眠時無呼吸症候群 その4

睡眠時無呼吸症候群の弊害 その1

・日中の異常な眠気

睡眠中、無呼吸で体内の酸素が不足すると、無意識のうちに脳が目覚めて、呼吸を再開させる指令を出します。

睡眠時無呼吸症候群の場合は、一晩に何回も無呼吸を繰り返すので、その度に脳は覚醒することになります。

つまり、脳は深く眠ることが出来ないのです。これでは睡眠時間が十分だと思っても、寝不足とほとんど変わらない状態です。

そのため、「熟睡感がない」「朝からだるい」「日中に強い眠気が起こる」「集中力が低下する」といった症状が現れます。

日中の眠気でも、食事や単調な仕事のときなどにまどろむ程度なら問題はありません。

睡眠時無呼吸症候群の場合は、大事な商談中や運転中など、絶対に眠ってはいけない状況でも突然眠ってしまうことがあるのです。

その結果、大きなミスや事故を引き起こすこともあります。ところが、このような深刻な状態でも、患者さんの多くは自分が寝不足であるという自覚がなく、なぜ昼間に眠くなるのかもわからないという場合が少なくありません。