2010年04月07日

朝昼晩の食事前に、気持ちいい“背伸び”でヤセられる!?

背伸びをするだけでやせられる−なんて、そんなうまい話があるのでしょうか?


【基礎代謝をアップ】

「ダイエットの真の目的は、脂肪を燃やす“基礎代謝”という、本来、人の身体に備わっている力を高めてやること。背伸びをするとその基礎代謝量が高まるのです」

こう話すのは、「背伸びするだけダイエット」(祥伝社)の著者、「さとう内科・青山クリニック」(新潟市)の佐藤万成院長。

基礎代謝とは、何もしないでいても生理的に働いている生命維持のために最低限必要な活動のこと。自然と息をして酸素を取り込むのも、脂肪を燃やしてエネルギーに換えるのも、すべて基礎代謝の働きです。


【背伸びで細胞を刺激】

人が1日で消費する全エネルギーのうち、基礎代謝量が占める割合は実に70%(成人男性で約1500キロカロリー)。運動や生活活動での消費は20%ほどに過ぎません。

「やせの大食い」の人は、この基礎代謝量が多いので、摂取したエネルギーが体に蓄積されることなくスムーズに消費されるので、太らないということです。

では、なぜ背伸びで基礎代謝が高まるのでしょうか?

佐藤院長は、
「背中に脊柱起立筋という筋群があり、その中に基礎代謝を上げて脂肪燃焼を促す褐色脂肪細胞という細胞が数多く存在する。背伸びをすると、その細胞が刺激される」
と説明。さらに深い腹式呼吸と胸式呼吸ができ、臓器の働きも活発になるということです。

加えて「自律神経のバランスも整えるので、不定愁訴の症状や抑うつ気分も吹き飛ばす」と、いいことずくめなのだそうです。


【2−3週間で実感】

朝は目が覚めたら仰向けのまま、鼻から吸って口から吐く腹式呼吸で10秒数えながら大きく背伸びを3回行います。

起床後の背伸びは、3ステップで1セット。まず、手のひらが向き合うようにして腕をまっすぐ上に伸ばし、顔はちょっと上向き。足は45度に開いて、ひざはゆるい感じで、かかとは上げずにしっかり踏ん張る。腹式呼吸で10秒×3回行います。

次に、同じ姿勢で手を組み、手のひらを上に向けて、今度は胸式呼吸で10秒×3回。最後に背筋を伸ばす前屈、左右の脇腹を伸ばすクールダウンを10秒やって終了です。

この1セット、1分10秒の背伸びを朝昼晩の“食事前”に行います。背伸びをすることで満腹ホルモンの働きを高め、過食を防ぐことができます。

「食べ過ぎと栄養バランスに注意して、この背伸びの習慣を続けたら、2−3週間ほどで効果が実感できる」と佐藤院長。

手間いらずの簡単ダイエット法、まずは実践してみてはいかがでしょうか。



『背伸びするだけダイエット』
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