2010年06月29日

医療で用いられるヒアルロン酸の効果

医療関係の場においても、ヒアルロン酸は色々な局面で大いに役に立っている成分です。眼科では、ヒアルロン酸はドライアイの点眼薬として用いられていますし、白内障や角膜移植の手術などにも重宝されています。また、外科手術では体内での組織同士の癒着を防ぐために欠かせない存在となっています。

エステなどでの美容整形では、極細の注射でヒアルロン酸を皮膚の下に注入し、お肌をふっくらと盛り上げてしわを消し、肌を若々しく見せるという方法があります。いずれもヒアルロン酸の粘性、保水力という特徴が生かされています。

また、ヒアルロン酸は膝や体の節々の痛みを軽減するという効果も期待されています。これは、関節にあるヒアルロン酸のクッション作用を強化する治療です。

膝関節痛などでは、関節の動きと軟骨の摩耗を抑える効果や、関節の痛みや炎症を緩和する効果があります。ヒアルロン酸で関節炎をなくすことはできませんが、関節の働きを助け、日頃の関節を用いた体の動きをサポートする作用が期待されます。

ヒアルロン酸はもともと体内で作られる物質です。体内にヒアルロン酸を注入することでアレルギーを起こすという人は1,000人に1人か2人という安全な成分で、アレルギーテストはしなくてもいいとわれるくらいです。今後とも、ヒアルロン酸は病気治療にも、それ以外の場でも効果をもたらす成分として注目されています。