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健康のためのスポーツが花盛りですが、スポーツに関する正しい知識がないと危険です。そこでスポーツ医学からみたスポーツ常識のウソについてお話ししよう。

まず最初は、スポーツの最中に水分補給してはいけないと思っている人がいると思いますが、これは間違いです。

かつてスポーツの最中に水分補給をしてはいけないといわれていました。最近のマラソンをみてもわかるように、選手はレース中に水分を補給しています。このことからわかるように、スポーツの最中に水分を補給するのは、いまやスポーツ医学の常識です。

スポーツをすると体温が上昇し、それを抑えるために大量の汗をかきます。汗をかくと体内の水分が失われるので、血液が濃縮して血流が悪くなり、その結果、心臓に負担がかかることになります。

スポーツの最中に水を飲むと、汗をかいたことで失われた水分を補うことができ、上昇した体温を下げる効果も生じます。スポーツをするには酸素とエネルギー源のブドウ糖を全身に運ぶ必要があり、そのためには水分を補給して血流をよくしないといけません。

水分の補給はスポーツをしている最中だけでなく、終った後にも必要です。スポーツをした直後に水分補給が十分でないと、脱水症状を起こしたり、電解質が不足することになります。汗を流すと水分だけでなく、カルシウムやナトリウムといった電解質も失われます。失われた電解質の補給には、水道水やミネラルウオーターでなく、カルシウムやナトリウムなどが入っているスポーツドリンクをおすすめします。

スポーツの最中に水分が不足すると、体温調節に異常をきたすことがあります。十分な水分補給は熱中症の予防にもなります。スポーツで汗を流している時に水を飲みたくなるのは、体が欲する自然の欲求といってもいいでしょう。

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