2011年02月15日

潰瘍性大腸炎とクローン病

腸に繰り返し炎症が起こる、若い人に多い病気

腸に炎症が起こり、「下痢」や「腹痛」などの症状を繰り返す病気に「潰瘍性大腸炎」と「クローン病」があります。どちらも患者数が年々増えており、特に20〜30歳代の若い人に多く見られます。

潰瘍性大腸炎もクローン病も、原因はハッキリわかってはいませんが、遺伝的要因や環境的要因に加え、免疫の異常が関与しているといわれています。

免疫とは、体内に細菌やウイルスなどが侵入した際に、それを異物と認識し、排除しようとする働きです。

潰瘍性大腸炎やクローン病では、この免疫に異常が生じ、自分の腸の粘膜を異物と認識して攻撃してしまう為に炎症が起こると考えられています。

これらの病気は、症状が現れる「活動期」と、症状が落ち着いている「寛解期」を長期にわたって繰り返します。

発症すると10年、20年と長く付き合うことになります。


※潰瘍性大腸炎とクローン病は、2010年9月現在「特定疾患治療研究事業」の対象になっており、「特定疾患医療受給者証」を申請して交付を受けると、治療にかかった費用の一部が助成されます。