2011年02月13日

進行がんや再発がんの治療

主に化学療法が行なわれます
放射線療法の併用もあります

◆化学療法

手術でがんが完全に切除できない場合や、がんが再発した場合には、「抗がん剤」による「化学療法」が行なわれます。

多くの場合、「フルオロウラシル」と「レボホリナートカルシウム」の2剤に、「オキサリプラチン」か「イリノテカン」を併用します。

主な副作用には、「下痢」や「吐き気」、「白血球や血小板の減少」、手足がしびれる「抹消神経障害」などがありますが、これらに対処しながら治療が行なわれます。

がんに関係する分子だけを狙って作用するのが「分子標的治療薬」です。大腸がんでは、現在は「ベバシズマブ」「セツキシマブ」「パニツムマブ」が承認されています。


◆放射線療法

化学療法のほかに、「放射線療法」が行なわれることもあります。この治療は、がんを小さくして肛門を温存する、手術後の再発を抑える、がんの「痛み」や「出血」を和らげるなどの目的で行なわれます。

このように、大腸がん治療の選択の幅は広がっていますが、早期発見、早期治療が最も大切です。症状のない人も、大腸がんの手術を受けた人も、定期的に大腸の検査を受けましょう!!