2011年02月19日

クローン病

下痢や腹痛を繰り返したり、肛門に症状が現れたりする

クローン病は、大腸や小腸などの消化器官のところどころに炎症が起こる病気です。この炎症は、腸の内壁の深い部分に達する場合もあります。

その結果、腸の一部が狭くなる「狭窄(きょうさく)」や腸に孔が開く「穿孔(せんこう)」、腸どうしがくっつく「癒着」、腸と腸や、腸と膀胱がトンネル状につながる「ろう孔」などが起こることがあります。

クローン病の患者数は全国で約3万人で、男女比はおよそ2対1です。


◆症状

血便も見られますが、典型的な症状は「繰り返す下痢と腹痛」です。体重減少や発熱、関節炎などが起こることもあります。

肛門に病変が生じることが多いのもクローン病の特徴です。肛門近くに深い潰瘍ができると、肛門が痛んだり、肛門の周りに膿がたまることがあります。