2011年02月21日
潰瘍性大腸炎・クローン病の治療
薬などの治療で病状を寛解期へと向かわせる
潰瘍性大腸炎もクローン病も完全に治すことは難しい為、治療は、活動期をなるべく早く寛解期に移行させ、寛解期を長く維持することを目標に行なわれます。
◆潰瘍性大腸炎の治療
まずは薬で症状を和らげます。主に「サラゾスルファピリジン」や「メサラジン」を使い、症状が強い場合は「副腎皮質ステロイド」や「免疫抑制約」なども使います。2010年6月には「抗TNF−α抗体製剤」も使えるようになりました。
副腎皮質ステロイドで効果が得られない場合は、「血球成分除去療法」が行なわれることもあります。これは、炎症にかかわる白血球の成分を血液から取り除く治療法です。
内科的治療で改善しない場合や、「出血が止まらない」「大量に出血している」「大腸の壁が破れた」「がんが発生した」などの場合には手術が検討されます。
※「抗TNF−α抗体製剤」とは
通常、体内に異物が侵入して白血球の働きが活発になると、「サイトカイン」という物質が異物を攻撃します。
クローン病などでは、サイトカインの1つである「TNF−α」が過剰に作られることが、炎症に大きくかかわっていると考えられています。
「抗TNF−α抗体療法」では、炎症による症状を改善させる目的で、TNF−αに対する抗体(抗TNF−α抗体製剤)を投与してTNF−αの働きを抑えます。
※血球成分除去療法とは
腕の静脈に「カテーテル」という細い管を挿入して血液をいったん体外に出し、医療機器で炎症にかかわる白血球の成分を除去してから、血液を体内に戻す方法です。
◆クローン病の治療
クローン病の治療も内科的治療が主体で、メサラジンや副腎皮質ステロイドによる薬物治療や、血球成分除去療法などがあります。抗TNF−α抗体療法も行なわれています。
内科的治療で改善しない場合などには手術が検討されます。最も多く行なわれるのは、腸の狭窄に対する手術で、できるだけ腸管を温存する為、狭窄部分を含めて長をなるべく小さい範囲で切除したり、広げたりする方法が取られます。
クローン病は再発する頻度が高く、手術後5年で30%程度に再手術が必要になる為、定期的に検査を受けることも重要です。
潰瘍性大腸炎もクローン病も完全に治すことは難しい為、治療は、活動期をなるべく早く寛解期に移行させ、寛解期を長く維持することを目標に行なわれます。
◆潰瘍性大腸炎の治療
まずは薬で症状を和らげます。主に「サラゾスルファピリジン」や「メサラジン」を使い、症状が強い場合は「副腎皮質ステロイド」や「免疫抑制約」なども使います。2010年6月には「抗TNF−α抗体製剤」も使えるようになりました。
副腎皮質ステロイドで効果が得られない場合は、「血球成分除去療法」が行なわれることもあります。これは、炎症にかかわる白血球の成分を血液から取り除く治療法です。
内科的治療で改善しない場合や、「出血が止まらない」「大量に出血している」「大腸の壁が破れた」「がんが発生した」などの場合には手術が検討されます。
※「抗TNF−α抗体製剤」とは
通常、体内に異物が侵入して白血球の働きが活発になると、「サイトカイン」という物質が異物を攻撃します。
クローン病などでは、サイトカインの1つである「TNF−α」が過剰に作られることが、炎症に大きくかかわっていると考えられています。
「抗TNF−α抗体療法」では、炎症による症状を改善させる目的で、TNF−αに対する抗体(抗TNF−α抗体製剤)を投与してTNF−αの働きを抑えます。
※血球成分除去療法とは
腕の静脈に「カテーテル」という細い管を挿入して血液をいったん体外に出し、医療機器で炎症にかかわる白血球の成分を除去してから、血液を体内に戻す方法です。
◆クローン病の治療
クローン病の治療も内科的治療が主体で、メサラジンや副腎皮質ステロイドによる薬物治療や、血球成分除去療法などがあります。抗TNF−α抗体療法も行なわれています。
内科的治療で改善しない場合などには手術が検討されます。最も多く行なわれるのは、腸の狭窄に対する手術で、できるだけ腸管を温存する為、狭窄部分を含めて長をなるべく小さい範囲で切除したり、広げたりする方法が取られます。
クローン病は再発する頻度が高く、手術後5年で30%程度に再手術が必要になる為、定期的に検査を受けることも重要です。
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