2011年03月21日

肺炎の予防対策 終わり

◆ワクチン接種

一般に勧められるのは、肺炎球菌ワクチンとインフルエンザワクチンの2つです。

肺炎の原因となる病原体の中で、最も多いのが肺炎球菌です。肺炎球菌ワクチンは、肺炎の発症を完全に防ぐものではありませんが、肺炎球菌が原因の場合に肺炎の重症化を防いだり、死亡率を低下させることが分かっています。

このワクチンの接種が勧められるのは、65歳以上の人、および65歳未満の人のうち「肺・心臓・肝臓・腎臓・の持病のある人」「糖尿病、膠原病、がんのある人」「以前に脾臓を摘出する手術を受けた人」などです。

肺炎球菌ワクチンは、1回の接種で約5年間有効とされます。2009年10月より、日本でも再接種が認められるようになりましたので、接種時期についてはかかりつけ医と相談してください。

肺炎球菌ワクチンとインフルエンザワクチンのうち、1つだけ接種するよりも、両方のワクチンの接種を受けたほうが肺炎による死亡率は下がることが分かっています。

インフルエンザワクチンの接種が勧められる人は、65歳以上の人、65歳未満でも「肺・心臓・肝臓・腎臓・の持病のある人」「糖尿病、膠原病、がんのある人」などです。

インフルエンザワクチンは、1年間有効とされます。毎年、そのシーズンに流行が予測されるインフルエンザの型に対応したワクチンが用意されます。流行期の前に接種するとよいでしょう。

なお、どちらのワクチンも原則的に健康保険は適用されません。肺炎球菌ワクチンは、脾臓を摘出した人のみ健康保険の適用になります。

公費助成が行なわれている自治体もあるので、地域の保健所や健康・保険の担当部署に問い合わせてください。


◆持病の治療

基礎疾患があったり、ステロイド薬、免疫抑制薬による治療を受けている人は肺炎を起こしたり、肺炎が重症化しやすいので、日頃からきちんと治療を受け、体調に注意してください。

また、高齢者が風邪やインフルエンザをこじらせると、肺炎を発症しやすい為、しっかり治療をすることが大切です。長引いたり、症状が悪化したときは早めに受診し、完治させてください。





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