2011年03月29日

更年期障害の治療

西洋医学では主にホルモン補充療法が行なわれる


更年期障害の治療では、薬を使った治療法が3つあります。

1つは、減少したエストロゲンを薬で補う「ホルモン補充療法」です。もう1つは、「漢方薬」を用いた治療法です。そして、心の症状に対処する「向精神薬」を使う方法もあります。

薬物療法とは別に、「カウンセリング」や「心理療法」などが行なわれることもあります。

なかでも効果が高いとされている治療法が、ホルモン補充療法です。減少したエストロゲンを補充することで症状を抑えるのは、たいへん理にかなっています。欧米ではごく一般的な治療法です。

ただ、ホルモン補充療法を行なうと、「不正出血」が起こる可能性や、5年以上の長期使用をした場合に「乳がん」のリスクが多少高まる可能性があります。

また、乳がんの治療後の患者さんはホルモン補充療法を受けることはできません。

そこで日本では、乳がんを治療中の人や乳がんの経験のある人、乳がんが起こるのを心配する人などには、ホルモン補充療法以外の治療、特に漢方薬が勧められます。