2011年03月27日

更年期障害の原因

体の変化に加えて周囲の環境や性格も影響する

更年期障害の原因の1つに、「生物学的要因」として、加齢と閉経に伴い、卵巣から分泌される女性ホルモンである「エストロゲン」の量が、急激に減少することがあります。

エストロゲンは、「エストロゲン受容体」を介して、体内でさまざまな働きをしています。この受容体は、乳腺や子宮などの女性特有の器官だけでなく、脳、肝臓、腎臓、肺、胃、腸など、ほぼ全身にあります。そのため、エストロゲンの分泌量の減少は、全身に影響を与えます。

他方、原因はこうした生物学的要因だけではありません。

更年期には、子供の巣立ち、夫あるいは自分の転勤や定年、親や夫との離別、将来への不安などが起こりがちです。こうした「社会的・環境的要因」も大きな原因になります。

また、もともと物事をまじめにとらえがちな性格であるといった「心理的・性格的要因」も更年期障害に影響します。