2011年05月09日

精子をつくる機能の問題への治療

精索静脈瘤がある場合と原因が不明な場合とで異なる

精子をつくる機能に問題がある場合、約20%は精索静脈瘤によるものですが、70%以上は原因がハッキリしていません。

その多くは生まれつきのものと考えられており、そのなかには「染色体の異常」による場合もあるとされます。

精索静脈瘤がある場合と原因不明の場合では、それぞれ次の治療が行なわれます。


◆精索静脈瘤がある場合

手術で精索静脈瘤がある静脈を切断すると、自然に睾丸の血液がほかの血管へ流れるようになります。

手術を受けた人の40〜70%は、精子をつくる機能が改善し、40%が自然妊娠に結びつくといわれています。
(2002年アメリカ泌尿器科学会)


◆原因が不明の場合

生活習慣の改善が基本です。栄養バランスのよい食事を規則正しくとり、睡眠を十分とります。生活習慣の改善に加えて、「ビタミン薬」や「漢方薬」による薬物療法が行なわれることもあります。

ホルモンのバランスが崩れている場合は、ホルモンを補充する「ホルモン療法」が行なわれます。治療期間中には、女性の排卵日に合わせて「タイミング療法」を行い、自然妊娠を目指します。

薬物療法の治療の目安はおよそ1年間です。この期間に妊娠しない場合や、女性の年齢が高いなどの理由で時間的な余裕がない場合は、「人工授精」や「体外受精」が検討されます。





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