2011年05月07日

男性の不妊治療に行なわれる検査

精子の数や形などを調べる精液検査が基本

まずは、「精液検査」が行なわれます。精液検査は通常泌尿器科が担当しますが、女性が受診した産婦人科でも受けることができます。

その場合は、男性が直接産婦人科に行く必要はなく、自宅で採取した精液を専用の容器に入れて、女性が持参してもかまいません。

精液検査の結果で不妊症が疑われるのは、精子の数、活動している精子の割合、精子の形、精液の量などに問題がある場合です。

ただし、精子や精液の状態は日によって変動する為、受診日を変えて3回程度受ける必要があります。


精液検査の流れ
3回ほど検査を受けた結果、下の項目に当てはまる場合は不妊が疑われる為、さらに詳しい検査が必要となります。

・精子の量が1回2ml以下
・精子の数が1mlあたり2000万個以下
・活動している精子が50%以下
・形が整っていない精子の割合が高い


◆さらに詳しい検査

精液検査で不妊症が疑われた場合は、泌尿器科で次の項目について、より詳しい検査が行なわれます。

◎睾丸の大きさ
一般に、睾丸が小さすぎると、精子をつくることが難しいと考えられています。

◎副睾丸の炎症の有無
精子をためておく副睾丸に炎症が起こると、精子の数が低下します。

◎精索静脈瘤の有無
睾丸から心臓のほうへ流れる静脈の血流が悪くなり、血液がうっ滞して血管が“こぶ”のように膨れるのが精索静脈瘤です、うっ滞した血液によって睾丸が温められるため、睾丸の温度が上昇して、精子をつくる機能が低下します。

◎ホルモンの値
ホルモンは生殖能力に関係している為、ホルモンのバランスが崩れていると、精液の状態が悪くなります。


これらの検査は通常、半日ほどですべて終了します。






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