2011年06月07日

EPA製剤とはどんな薬? その6

市販のサプリメントなどと処方薬はどう違う?

Q:
EPAを含む健康食品として各種の製品が市販されています。医師の処方するEPA製剤は、それらとどう違うのでしょうか?

A:
医薬品のEPAは高純度で、天然の魚油を原料とすることから心配される水銀やダイオキシンなどの混入についても安全性が確認されています。

健康食品は含まれるEPAの純度もまちまちで、安全性も薬のように確認されているわけではありません。

また、処方薬としては、1日に1800mg用いるのが基本で、JELISで検証された効果もこの量のEPAを用いた場合のことです。

それに対し、健康食品は一般にEPAの含有量がその数分の1程度で、あくまでも食事からの摂取を補うためのものです。

EPAを含むサプリメントを飲んでいるからといって、処方薬のEPA製剤を使っているのと同じ効果が期待できるわけではありません。

脂質異常症のある人は、自分で健康食品を利用するより、医師に相談してみることをお勧めします。