2011年06月17日

EPA製剤とはどんな薬? おわり

市販のEPA製品の利用の仕方は?

Q:
EPAを含む健康食品は多種多様な製品が市販されています。脂質異常症でスタチンを処方されている人が、EPAのサプリメントを使っていいのでしょうか?

A:
問題は無いでしょう。ただ、治療効果を期待するには市販のサプリメントではEPAの量が不十分なので、医師に相談して、必要なら処方薬を出してもらったほうがよいと思います。高純度のものを十分な量だけ使えて、費用も安く済みます。


Q:
中性脂肪値だけが高く、食事療法と運動療法を勧められているような人に、EPAは役立つのでしょうか?

A:
中性脂肪値を下げるにはフィブラート系薬が最も強力ですが、中性脂肪値が高いだけなら、通常、すぐに薬を用いて無理に下げなくてはならないというわけではありません。

食事療法の効果が出てくれば中性脂肪値はすぐに下がる人が多いです。食事は変えずに薬で下げようという考え方は、正しくはありません。

食事の改善と運動を行い、そのうえでEPAを補うというのは、検査値にそれほど大きな違いが現れるわけではなくても、冠動脈疾患や脳卒中を予防する為には良い事だと思います。