2011年06月21日

セックスで伝染るクラミジア コンドーム忘れずに

クラミジアって、聞いたことがありますか?

男性も女性も共にかかる性感染症です。特に若い世代の10代から20代に蔓延していることが知られています。

しかも、ちょっと怖いのは、症状がはっきり出ない人もいることです。つまり感染していても自覚症状がないために、そのまま不特定多数の人と性行為を続けることでどんどん周囲に広がる危険性がある病気のひとつです。

男性の場合は、外陰部に粘液状から膿状のものが出る場合があります。排尿したときに痛みを感じることもあります。これらの症状を尿道炎といいます。

女性の場合は、症状をまったく自覚しない人が大半です。症状があっても軽度で、膣分泌物が出たり、軽度に腹痛を感じたり、排尿時に痛みを感じたりすることがあります。

クラミジアの潜伏期間は、1〜2週間程度です。特に男性の場合、感染してから症状が出るまでに少し時間があります。

感染後4日ぐらいですぐに発症する淋病とは、この点で異なります。女性の場合は、無症状のことが大半ですが、感染によって重大な合併症が起こる場合があります。

重大な合併症とは、骨盤内炎症性疾患と呼ばれる子宮や卵管・卵巣の感染やそれが原因の不妊症です。

クラミジアは、男女ともテトラサイクリン系やアジスロマイシンという抗生物質で治療できます。性行為感染症はカップルが同時に治療する必要があります。最寄の医療機関にご相談ください。

常にコンドームを使用してセーフセックスを心がけてください。