2011年10月05日

皮膚のかゆみ対策 その3

◆気候と生活スタイル

冬の皮膚の乾燥やかゆみは、主に「気候」と「生活スタイル」が原因で起こります。


・湿度の低下
日本では、冬には多くの地域で大気が乾燥し、皮膚の水分が蒸発しやすくなります。

・温度の低下
気温が低下すると、血管が収縮して血行が悪くなり、新陳代謝が低下します。それに伴い発汗が少なくなり、皮脂膜や角質の状態に影響します。

・暖房
エアコンを使うと、部屋の空気が乾燥し、皮膚からの水分の蒸発が促進されます。こたつに当たると、皮膚が乾燥すると同時に、体が温まってかゆみが生じやすくなります。

・入浴
熱い湯に長い時間つかると、皮脂が奪われます。また、体をゴシゴシと強く洗うと、角質の細胞が剥がれてしまいます。


また、高齢者は、加齢の影響で角質が薄くなっており、皮膚が乾燥しやすい状態にあります。アトピー性皮膚炎のある人も、角質細胞間脂質や天然保湿因子が減少しており、やはり皮膚が乾燥しやすい状態にあります。