2011年11月01日

体重減で膝の痛みを軽減 その1

肥満があると膝や腰の痛みが起こりやすい

体重は、膝や腰の痛みとも密接に関わっています。

膝や腰は、体の重みを支えている部位です。そのため、肥満があると膝や腰にかかる負担が大きくなり、痛みが起こりやすくなるのです。特に、膝は体重の影響を強く受けます。


◆膝の痛みが起こる仕組み

膝の関節は、「大腿骨(太ももの骨)」と「脛骨(すねの骨)」を連結します。両方の骨の先端表面を、「関節軟骨」と呼ばれる弾力性のある組織が覆っていて、膝の動きを滑らかにしています。

大腿骨と脛骨の間には、「関節腔」という小さな隙間があります。膝に体重がかかると、その重みで関節腔は狭められますが、関節軟骨があるので骨と骨が直接ぶつかり合うことはありません。

しかし、肥満などによって膝にかかる負担が大きくなると、その影響で関節軟骨の摩耗が新興します。

老化や長年にわたって過剰な負荷がかかることが原因となって膝の関節軟骨はすり減ります。それによって炎症が起こったり、骨と骨が直接ぶつかり合うようになると、膝に強い痛みが起こったり、膝が変形してきたりします。これを「変形性膝関節症」といいます。

変形性膝関節症は、男性より女性に多く見られます。一般に、女性は男性に比べて膝を支える筋力が弱く、膝の関節も小さいために、膝にかかる負担が大きくなりがちです。そのため、女性は男性よりも膝に痛みが起こりやすいと考えられています。