2012年01月11日

がん予防最前線 その1

がんのリスクチェックとは

がんは、“老化現象の一つ”であるため、完全に予防することは困難です。しかし、がんになるリスクを下げることは不可能ではありません。

といっても、性別や年齢が同じでも、人によってがんになるリスクは異なる為、まず自分のリスクを知ることが重要です。そのうえで、がんになりやすい生活習慣があれば、それを改善することでリス気が低下します。

自分のリスクを知るのに役立つのが、国立がん研究センターがん予防・検診研究センター予防研究部のホームページに公開されている「がんリスクチェック」です。

がんリスクチェック

約10万人に生活習慣について聞き、20年間にわたって、がんになったかどうかを追跡調査することで、「がんになりやすい生活習慣」「がんになりにくい生活習慣」がわかってきました。がんリスクチェックは、その成果を基に作られたものです。

このリスクチェックでは、性別、年齢、肥満度、喫煙習慣、飲酒習慣についての簡単な質問に答えると、その人が今後10年間にがんになるリスクが数字で示されます。

また、肥満度、喫煙本数、飲酒量を変えることで、リスクがどれくらい下がるかを知ることもできます。

将来的には、食生活などについての情報を組み合わせてリスクを算出したり、がんの部位別にリスクを算出できたりするように開発が進められています。