2012年01月17日

がん予防最前線 その4

リスクを高める要因 その3

◆喫煙

たばこの煙には多くの発がん物質が含まれています。喫煙によって、がんになるリスクが確実に高まることが、多くの研究で明らかになっています。

喫煙についてのデータでは、たばこを吸う人のがんになるリスクは、吸わない人の約1.6倍です。禁煙した人のリスクは約1.4倍ですが、20年以上禁煙を続けると、吸わない人と同程度になるとされます。

喫煙している人にとっては、禁煙が最大のがん予防といえます。自分で禁煙するのが困難な場合、禁煙外来を受診して相談することが勧められます。「ニコチン依存症」の禁煙治療には健康保険が適用されます。