2012年05月19日

暑さと不眠 終わり

“夏眠れない”という場合の多くは、エアコンなどを上手に利用したり、“無理をして眠ることは無い”と考え、気持を切り替えて対処することで解決できます。

しかし、『暑さと睡眠 その8』のチェック項目に当てはまるようであれば、「不眠症」の可能性があるため、注意が必要です。

不眠症とは、眠れずに辛いというだけでなく、日中に疲労感があったり、集中力が無くなったりして、日常生活に影響を及ぼす病気です。

不眠症が長く続くと、様々な健康上の問題が起こる可能性があります。

例えば、「高血圧」「糖尿病」「うつ病」を発症しやすくなることが知られています。また、食欲が高まることで、「肥満」になる傾向もあります。

睡眠不足で注意力が低下して、事故にある危険性が増す問題も見逃せません。

“寝床に入っても眠れなくて辛い”“日中に調子が悪くて苦しい”“昼から、眠れるだろうかと心配になる”などの兆候があれば、一度かかりつけ医に相談するとよいでしょう。

“眠れなかったらどうしよう”という不安感が強い場合は、精神科や心療内科の受診が勧められます。

不眠症の治療の目的は、睡眠に問題があることで乱れてしまった日中の調子を改善することにあります。

自分の不眠のタイプに合った睡眠薬を用いながら、生活習慣の改善、精神療法などを並行して行い、治療をしていきます。