2010年06月07日

体脂肪率に一喜一憂するよりもBMIに注意!

人間の体に含まれている脂肪分の割合、すなわち体脂肪率をチェックする体脂肪計がある家庭が少なくありません。

体脂肪率は(体脂肪量÷体重×100)で表しますが、その体脂肪率が高くなると高血圧、糖尿病、高脂血症、心臓病といった生活習慣病にかかりやすくなります。メタボ検診で腹囲を測定するのは体脂肪率を高める内臓脂肪をチェックしています。

体脂肪率には適正値があります。30歳未満なら男性が14−20%で女性は17−24%、30歳以上なら男性が17−23%で女性は20−27%といわれています。この数字からわかるように、体脂肪率の適正値は男性より女性の方が高いようです。

ところが、この体脂肪率を正確に測定するのは、そんなに簡単なことではありません。体重は簡単に測れますが、全身の脂肪分を直接的な方法で測定するのは不可能です。

そこで多くの場合、人体に電気を通すことで体脂肪率を測定するという方法が用いられています。筋肉には水分が含まれているから電気を通しますが、脂肪分は電気をほとんど通しません。

そのため、電気が通りやすければ筋肉が多く、電気が通りにくければ脂肪分が多いことになります。この電気が通るときの筋肉と脂肪分の抵抗値の違いを計算して体脂肪率を測定するのが体脂肪計です。ところが、体脂肪計には1つだけ弱点があります。

それは、体脂肪計で測定する体脂肪率は実測値ではないということです。病院で受ける検査には、実測値と推測値があります。身長や体重、コレステロールやGOTは実測値ですが、体脂肪率は推測値です。そのため日本の家庭に普及している体脂肪計は、メーカーによって体脂肪率の適正値が違います。

体脂肪率もいいのですが、医学的に肥満であるかどうかの物差しとされているのは、体重を身長で2回割る「BMI」という数字です。その数字が「25」を超えていると肥満ということになります。体脂肪率に一喜一憂するよりも、BMIが25を超えていたら25以下にする努力をした方がいいでしょう。



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