2011年03月05日
肺炎の特徴
病原体が肺の奥で増殖する。風邪のあとは要注意
◆風邪のあとに起こりやすい
風邪は、原因となるウイルスなどの病原体が口や鼻から侵入して、鼻からのどの入り口までの「上気道」に感染して炎症を起こした状態をいいます。
これに対して、病原体が気管や気管支に感染して炎症を起こすのが「気管支炎」で、さらに肺の奥まで感染して増殖し、炎症を起こすのが「肺炎」です。
肺炎は、風邪やインフルエンザのあとに起こりやすいといわれます。健康な状態では、病原体は免疫の働きで排除されて肺までは達しませんが、風邪をひいてのどの粘膜が傷つき、体が弱って免疫の働きも低下していたりすると、肺へ侵入しやすくなります。
◆病原体の種類が多い
肺炎を起こす原因となる病原体には、さまざまな種類があります。
最も多いのは「肺炎球菌」で、次いで「インフルエンザ菌(*注)」です。また、若い人の肺炎の原因として多いのは、「マイコプラズマ」や「クラミジア」などの微生物です。インフルエンザウイルスが、肺に感染して肺炎が起こる場合もあります。
肺炎球菌やインフルエンザ菌、「黄色ブドウ球菌」などは、口の中や皮膚に常に存在している最近です。これらには、高齢者のほうが感染しやすく、防御能力が強い若い人は感染しにくいといわれます。
一方、マイコプラズマやクラミジアなどは、人から人へ感染する為、活動範囲の広い若い人の間で広がりやすいとされます。
*注:細菌の一種。かつて、インフルエンザの原因と考えられたので、この名称で呼ばれています。実際にインフルエンザを起こすのはインフルエンザウイルスです。
◆感染しやすく重症化しやすい人
肺炎が起こりやすく、また重症化しやすいのは次のような人です。
・高齢者
体力や免疫の働きの低下により、病原体に感染しやすいうえ、いったん肺炎が起こると治りにくく、進行しやすいといえます。
・慢性的な病気がある人
「ぜんそく」「COPD(慢性閉塞性肺疾患)」「気管支拡張症」など呼吸器の病気、「慢性心不全」「心臓弁膜症」など心臓の病気、「慢性腎不全」など腎臓の病気、「肝硬変」「慢性肝炎」など肝臓の病気がある人、また、「糖尿病」や「がん」、関節リウマチなど「膠原病」のある人は、免疫の働きが低下しているので、肺炎が起こりやすいといわれます。
・持病の薬を服用している人
例えば、ぜんそくの治療に使う「ステロイド薬」、関節リウマチなどの治療に使う「免疫抑制薬」などを使っていると、免疫の働きが抑制される為、肺炎を起こしやすく、重症化しやすいとされます。
◆風邪のあとに起こりやすい
風邪は、原因となるウイルスなどの病原体が口や鼻から侵入して、鼻からのどの入り口までの「上気道」に感染して炎症を起こした状態をいいます。
これに対して、病原体が気管や気管支に感染して炎症を起こすのが「気管支炎」で、さらに肺の奥まで感染して増殖し、炎症を起こすのが「肺炎」です。
肺炎は、風邪やインフルエンザのあとに起こりやすいといわれます。健康な状態では、病原体は免疫の働きで排除されて肺までは達しませんが、風邪をひいてのどの粘膜が傷つき、体が弱って免疫の働きも低下していたりすると、肺へ侵入しやすくなります。
◆病原体の種類が多い
肺炎を起こす原因となる病原体には、さまざまな種類があります。
最も多いのは「肺炎球菌」で、次いで「インフルエンザ菌(*注)」です。また、若い人の肺炎の原因として多いのは、「マイコプラズマ」や「クラミジア」などの微生物です。インフルエンザウイルスが、肺に感染して肺炎が起こる場合もあります。
肺炎球菌やインフルエンザ菌、「黄色ブドウ球菌」などは、口の中や皮膚に常に存在している最近です。これらには、高齢者のほうが感染しやすく、防御能力が強い若い人は感染しにくいといわれます。
一方、マイコプラズマやクラミジアなどは、人から人へ感染する為、活動範囲の広い若い人の間で広がりやすいとされます。
*注:細菌の一種。かつて、インフルエンザの原因と考えられたので、この名称で呼ばれています。実際にインフルエンザを起こすのはインフルエンザウイルスです。
◆感染しやすく重症化しやすい人
肺炎が起こりやすく、また重症化しやすいのは次のような人です。
・高齢者
体力や免疫の働きの低下により、病原体に感染しやすいうえ、いったん肺炎が起こると治りにくく、進行しやすいといえます。
・慢性的な病気がある人
「ぜんそく」「COPD(慢性閉塞性肺疾患)」「気管支拡張症」など呼吸器の病気、「慢性心不全」「心臓弁膜症」など心臓の病気、「慢性腎不全」など腎臓の病気、「肝硬変」「慢性肝炎」など肝臓の病気がある人、また、「糖尿病」や「がん」、関節リウマチなど「膠原病」のある人は、免疫の働きが低下しているので、肺炎が起こりやすいといわれます。
・持病の薬を服用している人
例えば、ぜんそくの治療に使う「ステロイド薬」、関節リウマチなどの治療に使う「免疫抑制薬」などを使っていると、免疫の働きが抑制される為、肺炎を起こしやすく、重症化しやすいとされます。
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