2011年04月03日

更年期の心の症状

イライラしたり、不安になる。なかなか眠れないこともある

「更年期障害」では、心と体の両方に症状が現れますが、人によっては、心の症状のほうが強く現れることもあります。

心の症状としては、「神経質になる」「イライラする」「興奮しやすい」「不安になる」「気分が落ち込む」「無気力になる」「くよくよする」などがあります。また、「眠れない」「眠っても途中で目が覚める」などの睡眠障害が起こる場合もよくみられます。

表面的には元気に見えても、実は心の症状に悩んでつらい思いをしている人は少なくありません。実際、とある病院の更年期外来に来院した患者さんのうち、気分が落ち込む「抑うつ症状」
がある人は6割を超えていました。それだけに、更年期障害の治療では、心の症状への対応が非常に重要になります。

更年期障害の患者さんによくあるのが、「昔楽しかったことが楽しめない」ということです。「やる気が起きない」ことと合わさって、生活に支障をきたします。

これらの症状は、“気の持ちよう”だと放置されがちです。また、心の症状だというと偏見をもつ人もいます。

しかし、適切に治療すれば、心の症状を改善することができます。まずは、医師に相談してみましょう。