2011年04月07日

更年期の心の症状への治療

漢方薬のほか抗うつ薬やホルモン補充療法も効果的

心の症状に対する薬物療法は、主に3つあります。

1つ目は、心の病気の為の「向精神薬」を用いる方法です。抑うつ症状に対しては「抗うつ薬」を使います。抗うつ薬の一部には、「のぼせ」や「ほてり」などの症状を改善する効果もあります。

ただ、抑うつ症状が重い場合などは、心療内科や精神科など不安やうつも専門に診療する専門の科を紹介されることもあります。

2つ目は、「ホルモン補充療法」です。エストロゲンの分泌量の減少が原因の1つなので、エストロゲンを補うことで症状を改善します。

3つ目が「漢方薬」による治療です。漢方薬は、単独での使用はもちろん、向精神薬やホルモン補充療法と併用できます。

例えば、抑うつ症状が強い場合、まず抗うつ薬を用い、同時に漢方薬で心身の症状を安定させるという使い方ができます。また、漢方薬とホルモン補充療法を併用すれば、より多くの症状を緩和することが期待できます。これらの併用による副作用ははほとんど心配ありません。